李白

夫れ天地は萬物の逆旅にして
光陰は百代の過客なり
而して浮生は夢の若し
歡を爲すこと幾何(いくばく)ぞ

そもそも天地は万物を迎え入れる旅館のようなもの、光陰は永遠の旅人のようなものだ、そして人生とは夢のようなもの、楽しさも長続きはしない

「春夜宴桃李園序」

 

参照:http://hix05.com/Chinese/Libai/libai3/libai326.shunnya.html

松尾芭蕉

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。

月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である。船頭として船の上に生涯を浮かべ、馬子として馬の轡(くつわ)を引いて老いを迎える者は、毎日旅をして旅を住処(すみか)としているようなものである。

「おくのほそ道」


参照:http://www.bashouan.com/Database/Kikou/Okunohosomichi_01.htm