2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アラン

(…)人間は楽しみを求め、苦しみを避けるものだなどと言う人たちは、まちがって説明しているのだ。人間は、もらった楽しみには退屈し、獲得した快楽のほうをはるかに好むものなのだ。しかも、なによりも、行動し、征服することを好む。苦しみをうけたり、耐…

ラッセル

不幸に見舞われたときによく耐えるためには、幸福なときに、ある程度広い興味を養っておくのが賢明である。そうすれば、現在を耐えがたくしているのとは別の連想や感情を思いつかせてくれる静かな場所が、精神のために用意されるだろう。 『幸福論』

小坂井敏晶

正しいからコンセンサスに至るのではない。コンセンサスが生まれるから、それを正しいと形容するだけだ。 つまり悪い行為だから我々は非難するのではなく、逆に社会的に非難される行為を我々は悪と呼ぶのだ。 『責任という虚構』 参照:http://d.hatena.ne.j…

池谷裕二

繰り返しになるけど、「正しい」「間違い」という基準はなく、むしろ、その環境に長く暮らしてきて、その世界のルールにどれほど深く順応しているかどうかが、脳にとっては重要だってこと。もう一歩踏み込んで言えば、「正しい」というのは、「それが自分に…

山岸俊男

「帰属の基本的エラー」についての数多くの心理学の研究は、しがらみや圧力、あるいは命令や役割に従って選択の余地がないままにとった行動であっても、本人の意図や性格のせいにされがちだということを明らかにしています。つまり、私たちは、ほんとうの原…