2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ソクラテス

(…)国家に行われる多くの不正と不法とを阻止せんとする者は、何人といえどもその生命を全くすることが出来ないであろう、むしろ、本当に正義のために戦わんと欲する者は、もし彼がたとえしばらくの間でも生きていようと思うならば、かならず私人として生活…

荘子

むかし、荘周は自分が蝶になった夢を見た。楽しく飛びまわる蝶になりきって、のびのびと快適であったからであろう。自分が荘周であることを自覚しなかった。ところが、ふと目がさめてみると、まぎれもなく荘周である。いったい荘周が蝶となった夢を見たのだ…

ジャック・リゴー

生きる理由はないが、また、死ぬ理由もない。 人生への軽蔑を示すべく、我々に残された唯一の方法は、それを受け入れることである。 人生は、苦労して捨てるほどの価値もない。 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2013/08/29/183652

埴谷雄高

まことそこに偽りなくしてなんらの論理もあり得ない。 『不合理ゆえに吾信ず』

ニーチェ

錯乱は個人の場合は例外であるが、団体・党派・民族・時代の場合は通例である。 『善悪の彼岸』

聖徳太子

一に曰(い)わく、和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。人みな党あり、また達(さと)れるもの少なし。ここをもって、あるいは君父(くんぷ)に順(したが)わず、また隣里(りんり)に違(たが)う。しかれども、上(かみ)和(やわ…

平家物語

夢かと思ひなさんとすれば現なり。現かと思へば又夢の如し。

小林秀雄

人の心は経験によって豊富になるが、又貧しい心は経験を貧しくするだろう。 「ドストエフスキイの生活」

西行

世中を捨てて捨てえぬ心地して都離れぬ我身なりけり 世をすつる人はまことにすつるかはすてぬ人こそすつるなりけれ 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/05/15/211047

吉田兼好

つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ。世に従へば、心、外の塵に奪はれ て惑ひ易く、人に交れば、言葉、よその聞きに随ひて、さながら、心にあらず。人に戯れ、物に争ひ、一度は恨み、一度は喜ぶ。 その事…

斎藤環

私にはかねてから「社会の成熟度と個人の成熟度は反比例する」という持論がある。成熟社会においては個人のモラトリアム期間が著しく延長され、成熟度は必然的に低下する。経済的豊かさは「就労」や「家族」の生存上の必要性を緩和し、地縁や血縁の希薄化は…