詩
身をすつるすつる心をすてつれば おもひなき世にすみ染の袖 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/20100708/1278578654http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2013/12/26/134256
世中を夢と見る見るはかなくも猶おどろかぬわがこころ哉(かな) 世の中が夢のようにはかないものだとよくよく知っていながら、それでもどうしてわが心は目覚めないのだろう。*1 『山家集』 *1:現代語訳は竹内整一『「はかなさ」と日本人』(p.89)より引用
しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花 参照:http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisetsu/shikishimanouta.html
風になびく富士の煙の空に消えて行方も知れぬ我が思ひかな 『新古今和歌集』
――何も彼もが、原始の国、東洋の思想と叡智とからは結構遠くにあるのではないか。こんなに毒物ばかりが製造されて何が近代だ。『教会』の人々は言うだろう、「解っている。だが、あなたのおっしゃるのはエデンの事だろう。東洋人達の歴史にはあなたのお為に…
Shyness is nice andShyness can stop youFrom doing all the things in lifeYou'd like to The Smiths - Ask 参考:https://www.youtube.com/watch?v=zoo9Vu1a9bU
前世紀には俺は誰だったか。今在る俺が見えるだけだ。もはや放浪もなくなった。当てどのない戦もなくなった。劣等人種はすべてを覆った、――所謂民衆を、理性を、国家を、科学を。そら、科学だ。どいつもこいつも又飛び附いた。肉体の為にも魂の為にも、――臨…
Life's An OceanToo much commotion, too much emotionDragging me downLiving for today, don't have time to prayReady for the gameTake a line of fickle flame 「Life's An Ocean」/『A Northern Soul』
俺の精神よ、気をつけろ。過激な救いにくみするな、鍛錬を積む事だ。――ああ、科学は俺達の眼にはまだるっこい。――だが、どうやら俺の心は眠っている様だ。俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺達はやがて真理に行き…
浄土真宗に帰すれども真実の心はありがたし虚仮不実のわが身にて清浄の心もさらになし 「愚禿悲歎述懐」 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/10/17/051814
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ澤の秋の夕ぐれ 『山家集』 参考:視点・論点 「秋の夜長を西行と」
――そこに曖昧なものなくして何らの断定も出来ないこと、ここにもまた悪徳がある。 ――宇宙の責任が追求されるとき、ひとは形而上学に或る意味を賦与し得るさ。 『不合理ゆえに吾信ず』
俺は架空のオペラとなった。俺はすべての存在が、幸福の宿命を持っているのを見た。行為は生活ではない、一種の力を、言わば、ある衰耗をでっち上げる方法なのだ。道徳とは脳髄の衰弱だ。 「錯乱Ⅱ」/『地獄の季節』
A heart that's full up like a landfillA job that slowly kills youBruises that won't heal You look so tired and unhappyBring down the governmentThey don't, they don't speak for usI'll take a quiet lifeA handshake of carbon monoxide No alarm…
また見附かった、何が、永遠が、海と溶け合う太陽が。独り居の夜も燃える日も心に掛けぬお前の祈念を、永遠の俺の心よ、かたく守れ。人間共の同意から月並みな世の楽しみからお前は、そんなら手を切って、飛んで行くんだ……。――もとより希望があるものか立ち…
もう秋か。――それにしても、何故に永遠の太陽を惜しむのか、俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、――季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。 「別れ」/『地獄の季節』小林秀雄訳
ああ智慧は かかる静かな冬の日に それはふと思ひがけない時に来る 人影の絶えた境に 山林に たとへばかかる精舎の庭に 前触れなくそれが汝の前に来て かかる時 ささやく言葉に信をおけ 「静かな眼 平和な心 その外に何の宝が世にあらう」 「冬の日――慶州仏…
夜があけて海岸へかかるなら そして波がきらきら光るなら なにもかもみんないいかもしれない けれどもとし子の死んだことならば いまわたくしがそれを夢でないと考へて あたらしくぎくつとしなければならないほどの あんまりひどいげんじつなのだ 感ずること…
まことそこに偽りなくしてなんらの論理もあり得ない。 『不合理ゆえに吾信ず』
世中を捨てて捨てえぬ心地して都離れぬ我身なりけり 世をすつる人はまことにすつるかはすてぬ人こそすつるなりけれ 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/05/15/211047
やっぱり脳髄は淋しい 実に進歩しない物品である 「体裁のいい景色」
世の中は鏡にうつるかげにあれやあるにもあらずなきにもあらず 『金槐集』
詩人は、あらゆる感覚の、久しい、際限の無い、合理的な錯乱によって見者となるのである。あらゆる形式の恋愛と苦悩と狂乱。彼は、己れ自身を探求する、己れの裡にある一切の毒を汲み尽くして、その精髄だけを保存する。言いようのない苦悶、――その中で、彼…
――ああ、何と寄る辺もない俺の身か。完成へと燃え上る想いの数々を、俺はもうどんな聖像に献(ささ)げても構わない。 ああ、俺の自己抛棄と見事な愛、だが、下界は下界だ。 深きところより、主よ、俺は阿呆だ。 (「地獄の季節」/小林秀雄訳) ※太字=原文…
遂に僕の魂は爆発した。さかしくもこう叫んだ。「何処でもいいのだ! ただそれがこの世の外でさえあるならば!」 (「この世の外へなら何処へでも」/福永武彦訳)
「自然」とは一つの神殿 立ち並ぶ柱も生きていて ときおりは 聞きとりにくい言葉を洩らしたりする。 人間がそこを通れば 横切るは象徴の森 森は親しげなまなざしで彼を見守る。 (「万物照応」/『悪の華』安藤元雄訳)
この俺、嘗ては自ら全道徳を免除された道士とも天使とも思った俺が、今、務めを捜そうと、この粗々しい現実を抱きしめようと、土に還る。百姓だ。俺は誑かされているのだろうか。俺にとって、慈愛とは死の姉妹であろうか。最後に、俺は自ら虚偽を食いものに…
――凡てが許されるとしても、意識のみは許されることはあるまい。この悪徳め! (『不合理ゆえに吾信ず』) 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/10/07/015535
風になびく富士の煙の空にきえて行方も知らぬ我が思ひかな (『山家集』)
ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。 ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。 ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等…