――ああ、何と寄る辺もない俺の身か。完成へと燃え上る想いの数々を、俺はもうどんな聖像に献(ささ)げても構わない。 ああ、俺の自己抛棄と見事な愛、だが、下界は下界だ。 深きところより、主よ、俺は阿呆だ。 (「地獄の季節」/小林秀雄訳) ※太字=原文…
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