2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本居宣長

しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花 参照:http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisetsu/shikishimanouta.html

ダンカン・ワッツ

ひとつめは、基本が理論的な正規の知識体系と異なり、常識はきわめて実践的であることだ。つまり、どうすれば答が得られるかと悩むよりも、問いに答えを与えることに重きを置いている。 ある人にとっては当たり前のことが、ほかの人にはばかげて見えるのなら…

ドストエフスキー

(…)歴史体の小説を書くのが厭で、流動する現在に対する悩みに捕えられた作家は、一体何をしたらよいのだろうか。推察する事だ……そして誤る事だ。 『未成年』/小林秀雄『ドストエフスキイの生活』(p.227)より孫引き

松尾豊

人間の認知は予測可能性を上げるためにできていると思います。そのために世界を分節し、モデル化します。悟りとの関連性ですが、おそらく、人工知能の技術が進み、世界の予測性を上げようとする過程で、自己と他者を区別したほうがよくなる段階が来るかもし…

埴谷雄高

さて、心するがよい。いずこにも罠がある。 『不合理ゆえに吾信ず』

柄谷行人

狩猟採集によって得た収穫物は、不参加者であれ、客人であれ、すべての者に、平等に分配される。これは、この社会が狩猟採集に従事しているからではなく、遊動的だからである。彼らはたえず移動するため、収穫物を備蓄することができない。ゆえに、それを所…

西田正規

さて、定住者は、家や集落の清掃に気を配り、丈夫な家を建て、ごく限られた行動圏内で活動し、社会的な規則や権威を発達させ、呪術的世界を拡大させるといった傾向を持つことになる。このように考えてくると、従来、ともすれば農耕社会の特質と見なされてき…