2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
世界がいかにあるかが神秘なのではない。世界があるという、その事実が神秘なのだ。 『論理哲学論考』
神よ、 変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。 そして、 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、 識別する…
私とは、つまり、そのなるにはなつちまつたことを、決して咎めはしない悲嘆者なんだ。 「詩的履歴書」
夜があけて海岸へかかるなら そして波がきらきら光るなら なにもかもみんないいかもしれない けれどもとし子の死んだことならば いまわたくしがそれを夢でないと考へて あたらしくぎくつとしなければならないほどの あんまりひどいげんじつなのだ 感ずること…
世に住むこと二十年にして、住むに甲斐ある世と知った。二十五年にして明暗は表裏のごとく、日のあたる所にはきっと影がさすと悟った。三十の今日はこう思うている。喜びの深きとき憂いいよいよ深く、楽しみの大いなるほど苦しみも大きい。これを切り放そう…