真実

荘子

吾生也有涯、而知也無涯、以有涯随無涯、殆已、已而為知者殆而已矣 人間の生命には限りがあるが、知の働きには限りがない。生命のこの有限性を度外視して、知の赴くままに無限を追求すれば、安らぎの訪れるときはない。私どもは、この道理を承知していながら…

僧璨

多言多慮、転た相応せず。 絶言絶慮、処として通ぜずということなし。 話せば話すほど、考えれば考えるほど ますます真理から遠ざかるばかり 話すことも考えることもやめなさい そうすれば知り得ないものは何もない 「信心銘」http://allofselfhelp.jugem.jp…

ヴァレリー

僕は正確という烈しい病に悩んでいた。理解したいという狂気じみた欲望の極限を目がけていた。そして、自分の裡に、自分の注意力の急所を捜し廻っていた。 それ故、様々な思想の持続を、少しでも増大する為には、出来るだけの事をした。容易な事は、すべて無…

ランボー

詩人は、あらゆる感覚の、久しい、際限の無い、合理的な錯乱によって見者となるのである。あらゆる形式の恋愛と苦悩と狂乱。彼は、己れ自身を探求する、己れの裡にある一切の毒を汲み尽くして、その精髄だけを保存する。言いようのない苦悶、――その中で、彼…

ゲーテ

理論的意味での絶対なものについて、私は敢えて語ろうとは思わない。しかし、現象の中に絶対なものを認めて、それから常に目を離さぬ人は非常に大きな利益をうけるだろうと、主張することはできる。 (「格言と反省」)

芥川龍之介

私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを。 (『侏儒の言葉』)

老子

知る者は言わず、言う者は知らず(「知者不言、言者不知」)