アラン

(…)人間は楽しみを求め、苦しみを避けるものだなどと言う人たちは、まちがって説明しているのだ。人間は、もらった楽しみには退屈し、獲得した快楽のほうをはるかに好むものなのだ。しかも、なによりも、行動し、征服することを好む。苦しみをうけたり、耐えしのんだりすることを好まない。だから、行動を伴わない楽しみよりも、むしろ行動を伴う苦しみのほうを選ぶのである。

『幸福論』


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