ドストエフスキー

もしかしたら、人類がこの地上においてめざしているいっさいの目的もまた、目的達成のためのこの不断のプロセス、いいかえれば、生そのもののなかにこそ含まれているのであって、目的それ自体のなかには存在していないのかもしれない。目的ということなら、むろん、二二が四、つまり方程式以外のものではありえないが、しかし、よく考えてみれば、諸君、二二が四というのは、もう生ではなくて、死の始まりではないのだろうか

地下室の手記


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