2013-08-21 ドストエフスキー いや、諸君、問題が一覧表だの、算術だのというところまで行ってしまって、二二が四だけが幅を利かすようになったら、もう自分の意志も糞もないじゃないか?二掛けるニは、ぼくの意志なんかなくたって、やはり四だ。自分の意志がそんなものであってたまるものか! 二二が四がすばらしいものだということには、ぼくにも異論がない。しかし、讃めるついでに言っておけば、二二が五だって、ときには、なかなか愛すべきものではないのだろうか。 『地下室の手記』