安冨歩

経済学者中村尚志の指摘したように、自立とは、他者に依存しない、ということではない。自立とは、多数の他者に依存できる状態をいう。いつでも頼れる人が100人ほどいれば、誰にも隷属しないでいられる。そのような豊かなネットワークを持つ人こそが、自立した人である。

 『生きるための経済学』