共通感覚はラテン語の“sensus communis”からきていて、アリストテレスもいっていますが、五感すべての基礎にあって共通する一つの感覚です。英語で“common sense”で、これは「常識」と訳されて対人関係を調節するセンスの意味で使われています。しかし私は、社会人としての最低限の知識というより、人間関係をどこかで調節している微妙な感覚だろうと思っています。

池田晶子『魂を考える』「五感を超えるもの」 木村敏の発言)

ともかく、基本的にわれわれが持っている“common sense”の最も典型的なものは言語ですね

(同前 養老孟司の発言)