宮台真司

蛇の誘惑で「知恵の実」を食べてしまって以降、人はあたかも神のように善悪の区別をするようになります。でも人のなす区別は、神のなす区別と違い、必ず間違います。
にもかかわらず人は、区別なくして生きられません。それが原罪です。

構築あるいは人のなす区別は、必ず間違っているのに回避できない。まさに不可能なのに不可避。だから、区別をなしつつ、区別を信じずに、前にすすめ!それが脱構築の概念です。

『日本の難点』