池内了

個々の事実について確率は参考になるが、個人にとっての結果は100%か0%の二通りしかないことに注意しよう。これが問題になる典型例は、医者から「あなたの手術の成功確率は40%だ」と言われた場合だろう。多数の手術を経験した医者として成功確率は言えるが、患者本人にとっては成功か失敗のいずれしかない。

疑似科学入門』