宮台真司

「するも選択、せざるも選択」というポストモダン社会の再帰性は、社会の底が抜けた状態なので「不安」を惹起しがちになり、選択の前提となる自明性が消えるので「正統性の危機」が起こりやすくなります。(…)
また、そうした社会では、何もかもが――不作為でさえ――選択として意識されるという意味で、あるいは、それゆえに社会が全てを自己決定として個人帰属化させるという意味で、「個人化」が進みます。(…)

『日本の難点』

 

関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/04/17/211647
http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2013/12/12/032042