アーサー・C・クラーク

すべての人に絶えず満足を与え続けるユートピアなど存在しない。物質的な環境が改善されれば、人はさらに上を望む。かつては夢のまた夢でしかなかった力や財産にすら物足りなさを感じるようになる。そして外界に求められるものをすべて手に入れたあとでも、精神は探究を続け、心は強い願望を抱き続けるのだ。

『幼年期の終わり』(p.174)

 

関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/06/18/002409