山本七平
一つの一元的合理性を徹底的に追求させている原動力が、実は、最も非合理的な原初的な一つの力であり、この力を失えば合理性の追求は消え、この力が絶対化されればやはり合理性は消える。そしてその力は新しいものではなくむしろ最も保守的な伝統にある(p.199-200)
合理性自体は、何かを説明はし得ても、何も動かしうるはずがない。従って動かそうという「改革」なら、彼らが「ファンディ」にそれを求めても不思議はあるまい。(p.206)
「日本的根本主義(ファンダメンタリズム)について」/『「空気」の研究』