ドストエフスキー

ぼくに必要なのは安らかな境地なんだ。そうとも、人から邪魔されずにいられるためなら、ぼくはいますぐ全世界を一カペーカで売りとばしたっていいと思っている。世界が破滅するのと、このぼくが茶を飲めなくなるのと、どっちを取るかって? 聞かしてやろうか、世界なんて破滅したって、ぼくがいつも茶を飲めれば、それでいいのさ。

『地下室の手記』(p.192)

 

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