2015-01-17から1日間の記事一覧

芥川龍之介

最も賢い処世術は社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。 『侏儒の言葉』

デカルト

実生活にとっては、きわめて不確実とわかっている意見にでも、それが疑いえぬものであるかのように、従うことが、ときとして必要であると、私はずっと前から気づいていた。 『方法序説』(p42) 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/05/26/031…

鈴木大拙

なにかをなすという考えは、心を一方向に向け、他のすべての方面が等閑にされる。考えるな、思い煩うな、分別を持つな、そうすれば心は到るところに行きわたってその全力が働き、つぎつぎと手近の仕事を成就するであろう。(p80) 生命は、表面的な意識を占む…

池谷裕二

まず世界がそこにあって、それを見るために目を発展させた、というふうに世の中の多くの人は思っているけど。ほんとはまったく逆で、生物に目という臓器ができて、そして、進化の過程で人間のこの目ができあがって、そして宇宙空間にびゅんびゅんと飛んでい…

清水博

仏教について驚嘆するのは、生きている自然の全体像がほとんど科学的に捉えられている点です。人間と自然とが動的に協力しあってより大きい糸における秩序を形成している様子、そして、このより大きい秩序の形成の中で人間が存在を与えられている様子がはっ…