2015-04-19から1日間の記事一覧

ホーフマンスタール

人間は世界の中で、すでに自分の中にあるものにだけ気づく。しかし、何が自分の中にあるかに気づくためには、世界がなければならぬ。そのためにはしかし、活動と悩みが必要だ。 「友人達の書」/中野孝次訳(『人生の実りの言葉』より)

孔子

子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。 孔子先生はおっしゃいました。「学んで、その学びを自分の考えに落とさなければ、身につくことはありません。また、自分で考えるだけで人から学ぼうとしなければ、考え…

パスカル

ある人は、最高善は徳のうちにあると言い、他の人はそれを快楽のうちにおき、他の人は自然に従うことのうちに、他の人は真理のうちにおく。〈事物の原因を知りうる者は幸福である〉他の人は完全な無知に、他の人は無感覚のうちに、他の人々は外観に抵抗する…

パスカル

たとえば人間は、彼の知っているすべてのものと関係を持っている。彼は、彼をいれるための場所、存続するための時間、生きるための運動、彼を組成するための諸元素、彼を養うための熱と食料、呼吸するための空気を必要とする。彼は光を見、物体を感知する。…

ゲーテ

たいていの人間は大部分の時間を、生きんがために働いて費す。そして、わずかばかり残された自由はというと、それがかえって恐ろしくて、それから逃れるためにありとあらゆる手段を尽くす。 『若きウェルテルの悩み』

メルヴィル

何でも妙なことにぶつかったら、笑うってことが一番かしこい手っ取り早い返答なんで、どんな目に逢おうと、取っておきの気休めにならあ。 『白鯨』(上)

ユクスキュル

動物主体は最も単純なものも最も複雑なものもすべて、それぞれの環世界に同じように完全にはめこまれている。単純な動物には単純な環世界が、複雑な動物にはそれに見合った豊かな構造の環世界が対応しているのである。(p.20) だが環世界のこの貧弱さはまさ…

ソクラテス

哲学というものは、たしかに、結構なものだよ、ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。 『ゴルギアス』 関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entri…

ヘーゲル

経験と歴史の教えるところこそまさに、人民や政府がかつて歴史から何ものをも学ばなかったということであり、また歴史からひっぱり出されるような教訓に従って行動したということもなかったということそのことなのである。 『歴史哲学』(上)