ゲーテ

自由でないのに、自分は自由だと思っているものほど奴隷になっているものはない。(「親和力」第二部五章)

すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。強い者は度を超え、弱い者は怠ける。(「格言と反省」)

自由というものは妙なものだ。だれでもみずから足るを知って暮らすことを心得たら、容易に満足する。用いることのできない過度の自由がなんの役に立とう。(エッカーマンゲーテとの対話」)

(『ゲーテ格言集』/高橋健二編訳)