コジェーヴ

人間が人間として客観的に実現されるのは、労働によって、ただ労働によってだけである。人間自身が現実に、客観的に自然的存在者以上のものであり、それと異なったものであるのは人為的対象を作り出した後であり、人間が自己の人間的かつ主観的な実在性を真に自覚するのは、ただこの実在する客観的な所産においてである。[…]労働することによって人間は精神を『体現』し、歴史的な『世界』となり、『客観化された』歴史となるのである。

(『ヘーゲル読解入門』)
参考:http://blog.tatsuru.com/2006/12/19_1116.php