見田宗介

他者は第一に、人間にとって、生きるということの意味の感覚と、あらゆる歓びと感動の源泉である。(…)他者は第二に、人間にとって生きるということの不幸と制約の、ほとんどの形態の源泉である。サルトルが言っていたように、「地獄とは他者に他ならない」。

 『社会学入門』