森三樹三郎

(…)万物がそれぞれに存在の根拠をもち、他者の介入を許さないこと、これが自然ということである。この意味での自然は、そのまま自由といいかえてもよい。自由とは、それ自身の内にある根拠にもとづくことであり、他者の介入を許さないことである。

『「無」の思想』

 

太字=原文傍点