スラヴォイ・ジジェク

精神分析のもう一つの教訓は、好奇心が人間に先天的で生来のものである(私たちそれぞれの内奥には、知る〔という〕欲動Wissenstriebが存在す る)という理解とは反対に、「私はそれについて知ることを欲しない」が人間存在の自然生的な姿勢だ、という教訓である。根本的欲望とは、あまり多くを知る ことを望まない、という欲望である。知識における前進は、ことごとく、私たちの自然生的な特徴に反する苦痛に充ちた闘いによってもたらされねばならない。

 『身体なき器官』

 

参照:http://clnmn.tumblr.com/post/106179324892

関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/05/11/233950
http://hideasasu.hatenablog.com/entry/2015/05/11/234258