龍樹

〔宇宙においては〕何ものも消滅することなく(不滅)、何ものもあらたに生ずることなく(不生)、何ものも終末あることなく(不断)、何ものも常恒であることなく(不常)、何ものもそれ自身と同一であることなく(不一義)、何ものもそれ自身において分かたれた別のものであることはなく(不異義)、何ものも〔われらに向かって〕来ることもなく(不来)、〔われらから〕去ることもない(不出)、戯論(形而上学的論議)の消滅というめでたい縁起のことわりを説きたもうた仏を、もろもろの説法者のうちで最も勝れた人として敬礼する。

『中論』/『龍樹』(p320)

 

関連:http://hideasasu.hatenablog.com/entry/20100423/1271948611

 

参考:八不中道(はっぷちゅうどう)とは - コトバンク   

排中律(はいちゅうりつ)とは - コトバンク