2007-01-14から1日間の記事一覧

吉野寿

選ばれた者だけが理解できる「芸術」。 そんな「お芸術」なら俺には必要無い。 本物の表現は理屈を飛び越えて無条件で胸に迫って来るはずなんだ。選民意識のつまらなさ、滑稽さ。 (「 天沼メガネ節」 http://www.yoshino-seisakujyo.com/meganebushi/2007/0…

谷川俊太郎

人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする 火星人は小さな球の上で 何をしてるか 僕は知らない (或はネリリし キルルし ハララしているか) しかしときどきに地球に仲間を欲しがったりする それはまったくたしかなこ…

室生犀星

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや (「小景…

埴谷雄高

何故書くかという問いに私は容易に答え得ぬ。私にとってその文学は一般から非常にずれた妄想の延長上にあるのだから。けれども、何故妄想するかとさらに問われるならば、私は比較的気が楽になり直ちに答えを返し得る。内的自由の追求――と。 (「何故書くか」…