マイケル・S. ガザニガ

ラマチャンドランも、ジョン・ロックの自由意志論に似た考え方でこう語っている。「私たちの意識が持っているのは、自由意志ではなく『自由否定』かもしれない」

デネットは進化の切り口からこう書いている。「保存した情報を取り出すことで適応上有利になる生物だけが、記憶から何らかの利益を得る」。この観点から見れば、私たちの記憶は完壁でなくてもいいのである。

 『脳のなかの倫理 脳倫理学序説』

 

参照:http://sciencebook.blog110.fc2.com/blog-entry-247.html