V・E・フランクル

そもそも神については語りえず、ただ神に向かって語りうるのみではないか、と言われるが、これは全く疑問である。われわれは、ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインの「語りえないものについては沈黙せねばならない」(whereof one cannot speak,thereof one must be silent)という命題を、単に英語から翻訳するだけではなく、次のように不可知論から神有論に翻訳することもできる――語りえないものに向かって祈らなければならない。

『人間とは何か』

参照:http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/5a46efa77d89dc2d51ee891ae3841e93