2015-05-26から1日間の記事一覧

ニーチェ

論理学者の迷信について、わたしはあるちょっとした単純な事実を、何度でも飽きることなく強調したいのだ。迷信深い論理学者たちはこれを認めようとしないのだが。――それは思想というものは、「それ」が欲するときだけにわたしたちを訪れるのであり、「われ…

志賀直哉

人間が出来て、何千万年になるか知らないが、その間に数えきれない人間が生まれ、生き、死んで行った。私もその一人として生まれ、今生きているのだが、例えていえば悠々流れるナイルの水の一滴のようなもので、その一滴は後にも前にもこの私だけで、何万年…

スタンレー・ミルグラム

服従の本質というのは、人が自分を別の人間の願望実行の道具として考えるようになり、したがって自分の行動に責任をとらなくていいと考えるようになる点にある。 『服従の心理』 参照:http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html関連:http:/…

shorebird

本書はまずダーウィンのヒトのモラルの進化についての取り組みを紹介し,そこから血縁者以外への利他性の謎を提示し,血縁淘汰や直接互恵性では説明しきれないと断ずる.そして間接互恵性やグループ淘汰が効いている可能性を指摘しつつ,どの理論にとっても…

デカルト

(…)理性が私に対して判断において非決定であれと命ずる間も、私の行動においては非決定の状態にとどまるようなことをなくするため、そしてすでにそのときからやはりできるかぎり幸福に生きうるために、私は暫定的にある道徳の規則を自分のために定めた。 …

ドゥルーズ=ガタリ

ただ欲望というものと社会というもののみが存在し、それ以外の何ものも存在しないのである。社会的再生産の最も抑制的な、また最も致命的な形態でさえも、欲望そのものによって生み出されるものなのだ。あれこれの条件のもとで欲望から派生する組織の中で生…