2015-03-15から1日間の記事一覧

山本貴光

「実は、物理環境はとても大事だと思っているんです。電子データは、検索したり呼び出すまでは見えないところに保存されている便利さがあります。本と比べて場所をとりませんよね。これに対して書棚に本を並べるような物理環境は、かさばる代わりに常にそこ…

夏目漱石

曰く自己の繙読しつゝある一書物より一個の暗示を得べく務ることこれ也。唯漫然として書の内容を記憶し、理解するに止まらば、読書の上に何の効果あらんや。 「余が一家の読書法」(『漱石全集 第25巻』) 参照:http://lite-ra.com/2015/03/post-938_3.html

埴谷雄高

“存在は存在である”といった場合、全存在形式を予覚させず、現在の一存在形式の枠のなかへだけ私達を永劫に縛っておくことしか生じないのですが、我々が生まれると同時に、こうとしか考えられず、こうとしか存在し得なく閉じこめられていること自体がぼくに…

埴谷雄高・立花隆

立花 面白いのは、今、コンピュータがどんどんどんどん高性能化して大きくなって複雑化するでしょう。そうすると、ソフトがどんどん複雑になって追いつかないんですよ。で、今いちばん新しく出てきた考えが、自己増殖して進化するソフトを作ろうということで…

埴谷雄高

――おお、私は、肉体と精神の裡、精神へ賭ける。人間の優位を主張する。この宇宙が自然的に衰滅することなど決してなく、必ず人間的なものによって破壊されると信ずる。人間は、この唯一無二の証明によって、偉大な自己否定に達するのです!そう呻き上げるよ…

松田卓也

AI

――人類を滅ぼす可能性があっても、人類は「神のような機械」を作るべきなのでしょうか? それについては、賛成派と反対派にわかれるでしょう。 デ・ガリスは、賛成派を「コスミスト」=「宇宙派」、反対派を「テラン」=「地球派」と呼んでいます。宇宙派は…

バナール

科学主義者 (…)バナールの想定する未来人は、「複合脳」に進化して宇宙に進出する「科学者」と、「肉体の快楽と健康を享受し、芸術をたしなみ、宗教を愛護してゆく幸福で繁栄した人類」すなわち「人間主義者」とに分かれていきます。地球上で楽しい人生を…

ハルトマン

形而上学者 (…)要するに、人間は苦悩するために存在しているのであり、消滅するに越したことはないのですが、数億年もすれば、再び「宇宙的無意識」は新たな人間を生み出して、彼らが再び苦しまなければなりません。さらに、仮に地球を破壊したとしても、…

デイヴィット・ドイッチュ

宇宙物理学者 (…)オックスフォード大学の量子物理学者デイヴィット・ドイッチュは、知性がコントロールすることのできる宇宙の領域は徐々に拡張し、数億年後には、いわば「超知性」が誕生するだろうと述べています。最終段階において、この「超知性」は宇…