革命

マルクス

哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきたにすぎない 。重要なのは世界を変えることである。 『フォイエルバッハについての十一のテーゼ』

レヴィナス

存在することは、存在すること以外のもの全ての不可能性、自己革命以外の一切の革命の不可能性に他ならないのではなかろうか。存在することをも驚かしうる驚異にせよ、技術や魔術による刷新の驚くべき可能性にせよ、この世界の高みに住まう神々の完全性や不…

バクーニン

破壊への情熱は、創造の情熱である (『ドイツにおける反動』)

池田晶子

ほんとうの哲学者ならば、社会革命くらいで気が治まるはずがないのだ、人は食わなきゃならないものだなんて、とっくに信じてやしないのだから。したがって、「世界を変える」ことなど、全然、手ぬるい。重要なのは、世界をすっかりチャラにすることである。…

大岡昇平・埴谷雄高

大岡 きみは、転向したことになっているけれど、昭和三十二年の少し前からスターリン批判をやり続けていたわけだな。埴谷 もちろん転向してるわけだ。いわゆる社会革命の重要性というのが非常に小さくなって、人間全体、存在全体を革命しなきゃならないとい…

埴谷雄高

死んだものはもう帰つてこない。 生きてるものは生きてることしか語らない。花田清輝よ。この長い歴史のなかには、組織のなかで凄んでみせる革命家もゐるが、また、組織のそとでのんべんだらりとしてゐる革命家もゐるのだ。何処に? 日向ぼつこをしてゐる樽…

精神医学のもっとも基底にあるテーマが、逸脱と適応であるとすると、それは当然、わたしたちの社会の常識(共通感覚/コモンセンス)を核にすえたものとならざるをえない。これに反(アンチ)をとなえ、常識を解体し、分裂病者という疎外された少数者のがわに…

芥川龍之介

革命の上に革命を加えよ。然らば我等は今日よりも合理的に娑婆苦を嘗むることを得べし。 (「革命」/芥川龍之介『侏儒の言葉』109項) 革命に革命を重ねたとしても、我我人間の生活は「選ばれたる小数」を除きさえすれば、いつも暗澹としている筈である。し…